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麻酔科学分野

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【概要】

 新潟大学麻酔科ではペインクリニックの外来診療を月・水・金の週3日行っています。2013年の延受診患者数は6,632人、新規受診患者数は147人でした。当科を受診する患者の疾患別内訳は図1の通りで、脊椎疾患(頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎椎間関節症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、仙腸関節症など)が最も多く、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛、神経障害性痛(外傷性末梢神経損傷後痛、卒中後痛、脊髄障害性痛など)、がん性痛と続きます。
 ペインクリニックの外来診療は、2つの診察室と11台の処置用ベッドが配置された処置室で行っています。入院診療は東9階病棟に麻酔科の入院病床があり、重症患者の治療を行っています。

【ペインクリニックとは】

 もともと『痛み』は、身体の異常を知らせる重要な信号です。『痛み』を主訴に患者は各診療科を受診して診察・治療を受けますが、中には原因がわからず、なかなか痛みが軽減しないこともあります。また、原因はわかったけれど、すぐには痛みが改善しないこともあります。『痛み』が長く続くと、当初の痛み以上に『より増幅された痛み』が生じてしまうため、原因検索は重要ですが、痛みを早期に緩和させる治療も重要になります。原因のわからない痛みや、痛みが長く続いたことにより増幅された痛みでは、痛みの治療そのものが根本的な解決法になる場合もあります。現在の医療では臓器別の診療が主流ですが、ペインクリニックは各診療科にまたがる痛みを持つ患者に対応する総合診療部門としての役割を果たしています。

 残念ながらペインクリニックの診療を専門的に行っている施設は多くなく、特に新潟県では非常に限られた施設でしか診療を受けることができません。麻酔科の診療業務の中心が手術室での周術期麻酔管理であることもその原因の一つです。しかし、ペインクリニック診療での、痛みを適切に評価する知識や痛みを各種の神経ブロックや薬物療法で対処する技術は手術麻酔の質の向上にもつながります。しかし、多くの大学病院での麻酔科後期研修ではペインクリニック研修は組み込まれていないのが現状です。新潟大学麻酔科では馬場教授の方針のもと、後期研修医のペインクリニック研修が必修化されているのが特徴です。そのため、より質の高い鎮痛の知識が身につきます。

【治療の実際】

 ペインクリニックでは、薬物療法や神経ブロックなどの方法を用いて痛みを緩和する治療を行っています。薬物療法では、オピオイド鎮痛薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗不整脈薬、漢方薬などによる治療を行っています。神経ブロックでは、硬膜外ブロック、星状神経節ブロックなどのほかにも、超音波ガイド下で各種の神経ブロックを行っています。さらに、深部の神経ブロックは、X線透視下もしくはCTガイド下で行っています。局所麻酔薬を用いた神経ブロックだけではなく、適応のある患者では高周波熱凝固法やパルス高周波法を用いたブロックを行っています。難治性の痛みには、脊髄電気刺激療法を行う場合もあります。手掌多汗症の患者では胸腔鏡下交感神経遮断術を行っています。


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